151.セカイの仮眠。
152.「道順は覚えているよ。歩き方は忘れてしまったけれどね」
153.一度きりの嬌声。
154.饒舌な死者。
155.「きれいなものは きれいなままで まもらなくちゃ」（それがどんな汚い守り方でも）
156.ひとりぼっちの名付け親。
157.未完の解体作業。
158.「譲られた先に望むものが在るとは限らないさ」（その先が落とし穴だったらどうするつもり？）
159.鍋の中の愛憎。（火に掛けるまでもなく、それは――）
160.僕を愛して止まない君に、僕は嫌われてみたかった。（その方がきっと、何倍も価値がある気がして）

161.無防備という名の完全武装。（臆病な僕は君に傷一つ付けられない）
162.流し見の走馬灯。
163.甘過ぎた屈辱。
164.破られたキリトリ線。（綺麗に切ってもらえるなんて、本気で思っていたのかい？）
165.正しい選択と事故。（本来君はそこで間違えなければいけなかった）
166.遅過ぎた水やり。
167.造花の悪足掻き。
168.落下する音。
169.助けたかった敵。（或いは、愛したあなた）
170.夢で見た夢から醒めて、僕はまた眠りに就く。

171.在ったかもしれないけれど、無かった世界線。
172.泥沼の中の息継ぎ。
173.「愛してなんかいなかったわ。でも、愛されたかったの」（とある不器用な女王の告白）
174.優しいネタばれ。
175.嘘に貫かれた真実は、やがて静かに息を引き取る。
176.死に至る息継ぎ。
177.「死ねなかったから生きているのさ」
178.「あいしてる」だけが聞き取れない病。
179.濡れた肩だけが、君を抱き締めた証拠。
180.泣き崩れた午後のティータイム。

181.「貴方の息の根を止めた時、初めて私は呼吸出来る」
182.君が忘れた僕の顔。
183.刃渡り18cmの優しさ。
184.Re:ハッピーバースデー。
185.耳元で囁かれた毒。
186.無痛の拷問。
187.紙袋に溜めた涙。（きっと君はそのまま捨てようとしたのだろうけど）
188.「君の唇は、いつも大事な言葉ばかり奪っていくね」
189.「人間ごっこは楽しかったかい？」
190.「バケモノのフリは楽しかったかい？」

191.眠らない君の隣で。
192.荒れ地に花言葉。（その意味を知らない君が「綺麗」と無邪気に笑う）
193.色褪せた青い春。
194.空の部屋に詰め込まれた過密スケジュール。
195.僕がバラ撒いた嘘を、君が大事に育てたりするから。（ほら、真実は土に還ってしまった）
196.「暑いのが夏だというのなら、君の隣は常夏だな！」「……寒い」
197.時計の音と、君の視線。（例えるなら刺すような、）
198.少女のような笑顔で、大人の君を寝かし付けてしまったのだね。
199.「写真家だよ。カメラ持ってないけどね」（最高傑作は目の前で生まれるのさ）
200.溺れたフリで、君を引きずり込んだ。

201-250